【技術的分析】サーフブンガクカマクラ完全版の違い・比較・全曲紹介

サーフブンガク完全版サムネ

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わたしはアジカンの『サーフブンガクカマクラ』(2008年発売)が好きです。それは下のリンク記事で紹介しています。

『リライト』からのサーフブンガクカマクラ 6000円以下の高音質イヤホンもちらっと紹介


そして2023年7月、旧版から15年のときが流れ サーフブンガクカマクラ完全版がリリースされました。

おりんパパ
おりんパパ

めっちゃいい!!

特に、コーラスワークが2重→3重とぶ厚くなっているのと演奏に全体的に遊び心があり、大人になったサーフブンガクカマクラという印象です。


この記事では、『サーフブンガクカマクラ完全版』の魅力を旧版と比較しながら解説していきます。【技術的分析】ということで、グラフなどを使って見える化を試みましたので、参考になればうれしいです。


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サーフブンガクカマクラ完全版と旧版を比較

概要を下の表にまとめました。

ジャケットの鳥居を両腕でかかえているところが、「完全版」という感じがしますよね!旧版は片腕が前にでていて、前のめり=勢いありということですかね!?

旧版は計30分ちょっとで、勢いやライブ感の出る一発録りのレコーディング(すべての楽器を同時に演奏して録音する方式)ということもあり、一気に聴けるアルバムです。

対して完全版は5曲増えて計50分なっており、じっくりと聞けるアルバムになっています。(聴いてみるとあっという間に過ぎますが!)


下の表は2つのアルバムに収録されている各曲のタイトルと長さです。前半は従来曲と新曲が交互に配置されていて、後半は従来曲でぐっとフィナーレに向けて突き進むイメージ。

各曲の比較

Vo/Gtの後藤さん(Gotchさん)は「サーフの完全版の構想はここ数年でできた。」と語っていますが、結果として新旧の曲の配置が絶妙になっていてすごいですね。

曲名と駅名に違和感を感じた方へ

5曲目の【西方】と8曲目の【日坂】の駅名は現在、『湘南海岸公園』『鎌倉高校前』となっています。曲を作る際に設立当時の駅名を採用して違和感なく仕上げるところが素敵ですね!

江ノ電マップ
画像はウィキペディアから引用


一発録りというワードが出ましたが、反対に1つの楽器ごとに録音する方式を「バラ録り」といいます。

サーフブンガクカマクラ完全版はバラ録りとのことですが、フレッシュさを失わないように少ないテイク(回数)で録音したとメンバーが語っておられます。(参考にしたインタビュー:https://natalie.mu/music/pp/akg07

一発撮りの勢いみたいなものはないですが、コーラスが2重から3重(Gotchさんの低音ボイス)になっている曲も結構あって、作り込んでいるのがたまりません。

ちなみに

わたしもバンドをやっていますが、予算と時間の関係で一発録りしか経験したことがありません。

「一発」といっても、YouTubeで有名な『THE FIRST TAKE』のように、本当に一度でレコーディングを完了しているかどうかは分かりません。

一度にすべての楽器を録音しますが、一発録りでも何テイクかやったりします。


【技術的分析】サーフブンガクカマクラ完全版 vs 旧版

【技術的】の部分をみて、テクニックの解説と思われた方、スミマセン。

そうではなく、私がエンジニアでデータまとめが好きなので、グラフを使ってアルバムの中の流れを見える化したということなのです。

全曲を見える化(グラフ化)してみた

完全版と旧版に点数をつけ、グラフ化してみました。点数は{勢い、音の重さ、コーラスワーク、ベースの重厚感}などで採点しており、「良い・悪い」ではなくノリ=波でいうと「高い・低い」というイメージでとらえてください。

「完全版を初めて含む5周繰り返して聴く→旧版を聴く→もう一度完全版を聴く」のあとに採点しました。その当時のわたしの完全なる主観ですので、参考程度ということで!

サーフ解析グラフ①

上は旧版のグラフです。曲線はExcel機能のひとつの「多項式近似線」で、次数は序盤・中盤・終盤を想定して3次で設定しました。

続いて下が完全版のグラフです。

サーフ解析グラフ②

曲数は増えていますが、全体的な盛り上がりポイントは変わっていないことがわかります。


下のグラフは折れ線のみ重ねたものです。

サーフ解析グラフ③

旧版はすべての楽器を同時に演奏して録音する「一発録り」なので、ハイテンポの曲はとくに勢いがでます。完全版は旧版の尖がっている部分がマイルドになっている感じです。ミドルテンポの曲はベースの重厚感やコーラスワークの重みが際立つので加点されています。

最後に近似線だけ重ねたもの。完全版は中心よりのカーブなので、尖がっているのが取れて心地よい波のように聴くことができます。

サーフ解グラフ④

細かい分析

完全版の特徴(旧版比較)
  • 演奏に余裕感と遊び心があり、楽に聴ける
    →Gotchさんのリードギターのあとに喜多さんのギター撮りだったそうなので、楽しんでレコーディングした感がアレンジに出てますね。バラ撮りならではの余裕感と遊び心はこの辺りにあらわれています。
  • コーラスが3重になっていてぶ厚い
    →Gotchさんの低音ボイスもコーラスに重ねられていて、ジワジワと心に響きます。歌は自分のスタジオで撮ったとのことで、いつもと違うハモリになっていて楽しめます。
  • ベースの重低音とうねりがすごい
    →ベース好きのわたし的には、旧版と比べてベースがかなりグルービーと感じます。特に車で重低音が目立つ環境だと分かりやすいかもしれません。
  • 全体的に音の粒が細かく・揃っているのでキレイ&メリハリが顕著に出る
    →15年前と比べると機材の性能も演奏の円熟度も増しているので、もはや芸術の域ですね。何周聴いてもしんどくなることがないです。

Music Video

サーフブンガクカマクラ完全版に関係するトレーラー、Music Videoが発表されています。

こちらは旧版:藤沢ルーザーのMVです。


サーフブンガクカマクラ完全版のパッケージ

初回限定のパッケージを紹介します。まずはケース↓

アルバムパッケージ

中身は下の写真です。
①通常の歌詞カード、②観光マップ(お散歩マップ)+曲の解説、③ツアーの先行抽選コード、④英語の歌詞カード がついています。

アルバム中身

③に関して→下図のとおりサーフブンガクカマクラツアーが行われます。(いきたいー!!)


②観光マップ(お散歩マップ)のうらには、曲の解説がかいてあります。

観光マップ
曲の解説

観光マップ+曲の解説冊子がついているのは初回限定だけだと思うので、在庫があるうちに購入することをおすすめします!

初回限定特典にはいろいろ種類があるので、商品説明欄を確認してから購入してください。


独自の全曲紹介

曲の感想は完全にわたしの独り言になるので、別サイト(つきのま)にバトンタッチします。よかったらそちらも見てください。

インタビュー記事・Gotchさんの曲解説(CD特典)・わたしの私見でみっちり書いております。

つきのま記事カード

サーフブンガクカマクラ[完全版]の全曲紹介


サーフブンガクカマクラ完全版と旧版の違い・完全版の分析を紹介をしてきました。

観光マップ +曲の解説(初回限定だけかも)や外国の方でも楽しめるような英語の歌詞カードがより良いですね。

過去、いちどは実現させた夢【江ノ島電鉄に乗って、イヤホンで『サーフブンガクカマクラ』を聴きながら移動する】ですが、つぎは完成版でもやるという新たな夢ができました。

おりんパパ
おりんパパ

旧版は約30分で、江ノ電が片道30分なので、前回は藤沢→鎌倉に移動して観光して帰りました。

完全版は約50分なので、どう楽しみましょうかねー


みなさまも機会があれば、『サーフブンガクカマクラ』or『サーフブンガクカマクラ完全版』を聴き込んで、カマクラに行ってみてはいかがでしょうか。


この記事で紹介したリンク

ナタリー掲載のインタビュー記事

OTOTOY掲載のインタビュー記事

ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2023 「サーフ ブンガク カマクラ」

『リライト』からのサーフブンガクカマクラ 6000円以下の高音質イヤホンもちらっと紹介


最後まで見ていただき、ありがとうございました。


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