Excelで『ファイルを開いていないのに、自分が開いている事になっている』現象の原因と対策について

読み取りサムネ

この記事が参考になる方
  • Excelでいつの間にか保存ができなくなった
  • Excelでファイルを開いていないのに、自分が開いたことになっている
  • Excelで読み取り専用が解消されない
  • 共有サーバー上でExcelを編集する事が多い


Excelを使っていると、下記の現象はありませんか?

『対象のファイルを開いていないのに、自分が開いたことになっており、読み取り専用になる』

読み取り専用

とか

使用中

とかが表示されて、なかなか解消されない。。。

今回は、この現象の発生原因と対策について整理してみました。


~ファイルを開いていないのに、自分が開いている事になっている原因と対策~

原因

結論から言うと、

有線LANや無線LANを使ってサーバー上の共有ファイルを開き、開いたまま接続方法を変更(有線LAN⇒無線LAN、無線LAN⇒有線LAN)をすると発生します。

不具合発生の流れは下図を参考にしてください。

エラー発生条件


もっと細かく検証してみたところ

途中で編集しようがしまいが、接続方法を変えた時点でエラーが発生し、最初の接続方法に戻しても解消しません。

エラー発生条件2

VPN接続で共有ネットワークにアクセスする時も注意

自宅のネット回線はIPアドレスが固定されていると思います。しかし、スマホをテザリングする場合は、電波が悪く途切れ途切れになるとIPアドレスが変わることがあります。

IPアドレスが変わると、上図のような「接続方法が変わる」現象になり、読み取り専用におちいる可能性があります。

接続方法が変わって読み取り専用になってしまうと、編集しても上書き保存ができません。

使用中

上図が出て、保存しないを選ぶしかなくなります。
(とは言え、別の名前で保存したらいいんですけど!!)

保存できない


対策

発生対策

まずは接続方法を変更しないのが発生対策です。

常にLANに接続されている状態をキープする目的で、無線LANも有線LANも同時に繋いでおくのはやめましょう

また、離席する場合は共有ファイルを閉じた方が良いです。


発生した後の対策

やるべきことがいくつかあり、特筆すべき2点を詳しく紹介していきます。(②と④)

① Excelを全て閉じる

ExcelのTempフォルダの中を削除する

③ 元の接続方法に戻す

PC内にあるExcelファイル(=サーバー上になければ何でもOK)を開く

⑤ エラーが出ているファイルを開く


補足します。

② ExcelのTempフォルダの中を削除する

Excelに設けられているTempフォルダですが、こちらになります。●●は各個人で変わります。

C:\Users\●●(ユーザー名)\AppData\Roaming\Microsoft\Excel

クイックアクセスにピン止めしておくと便利です。

Tempフォルダ場所


Excelファイルを開くと、『XLSTART』フォルダが自動生成され、閉じると『Excel15.xlb』が自動生成されます。

作成されるもの


この情報が読み取り専用にさせる原因にもなっている様で、削除をしておきます。

削除


PC内にあるExcelファイル(=サーバー上になければ何でもOK)を開く

②でTempフォルダの中身をリセットしましたが、自動作成される『XLSTART』が問題ないことを証明する為、読み取り専用にならないファイルを開きます。

その状態で、
⑤ の対象ファイルを開く をするとエラーが解消される
と思います。


①~⑤の手順を省略しても解決する場合はありますが、全部やった方が確実です。

1度だめでも2~3度開いてみてください。(時間差がありそうなので)

これで解消しない場合、別の原因で読み取り専用エラーが発生したと思います。

それに出くわしたらまた記事にしていきたいと思います。



おまけ

 

Excelテク集の目次は下の通り
(下のリンクから各項目に直接アクセスできます)

時短や快適さアップのテクニックが多くあります!!


最後まで見ていただき、ありがとうございました。

めっちゃメタ