Wordで図が思った場所に移動しない対策(文字列の折り返しを理解しよう)

word位置関係サムネ

Wordは文書作成には向いていますが、設置している図・図形・写真が意図通りに動いてくれないことがあります。

図・図形・写真の「文字列の折り返し」設定を理解することで改善されるので、何が起こっているのかを把握して、プチストレスを解消していただけると嬉しいです。


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文字列の折り返し設定を理解して Wordの図形を意図通りに動かそう

図形を右クリックすると文字列の折り返しというものがあります。

さらに展開すると7種類ありまして、これが図の移動を決定づけている設定です。

word-2折り返し

例を交えながら1つ1つ見ていきたいと思います。

が、その前に図形の位置を指し示す「いかりマーク」を表示しておくと理解が深まるので設定しておいてください。


「いかりマーク」などの編集記号を表示させる方法について

ツールバーのファイルオプション でオプションウィンドウを開く

表示常に画面に表示する編集記号 の中の「アンカー記号」(=いかりマーク)をチェックします。「段落記号」もチェックをしておいた方がより良いです。

wordオプション

左が編集記号あり、右が編集記号なしの違いです。(今回の設定ではアンカー記号=いかりマーク、段落記号を表示にしている)

編集記号ありなし

準備ができたので解説にうつります。


① 行内

行内にするといかりマークがあった部分に図が移動します。図が1つの文字として扱われているイメージです。

word-2行内1

word-2行内2

大きな図に対しては行内は使いにくいですが、アイコンのような小さな図形を入れ込むのに向いています。


四角形

いかりマークと図形の位置が固定されており、いかりマークの段落が改行されたらその分下へ移動します。

ですが、下の図のようにいかりマークより下の段落が改行されると図は動かず、図と文字が接触して文字が右にずれる現象が発生します。

四角形

いかりマークを動かしても図は動かない

「いかりマークと図形の位置が固定されており」と書きましたが、補足します。②~⑦すべてに言えることです。

■ いかりマークを動かしても図は連動して動きません。

■ 図をマウスなどで移動させるといかりマークが一番近い段落に移動します。


③ 狭く

「四角形」とおなじく、いかりマークと図形の位置が固定されており、いかりマークの段落が改行されたらその分下へ移動します。「四角形」と同じように、いかりマークより下の段が改行されると図は動かず、図と文字が接触すると文字がずれます。

「四角形」は文字が右にずれますが、「狭く」は図の元の位置によって文字が左右にずれます。(下の図のように”気”と”持ち”の間に図が入る事もある)

狭く


④ 内部

「四角形」「狭く」とおなじく、いかりマークと図形の位置が固定されており、いかりマークの段落が改行されたらその分下へ移動し、いかりマークより下の段が改行されると図は動かず、図と文字が接触すると文字がずれます。

「狭く」とほぼ同じような状態になります。(元の図の位置で、文章の間に図が入ってしまう)

内部


⑤ 上下

「四角形」「狭く」「内部」とおなじく、いかりマークと図形の位置が固定されており、いかりマークの段落が改行されたらその分下へ移動します。

同じく、いかりマークより下の段が改行されると図は動きませんが、図と文字が接触しても文章の途中には図は入りません。下図のように段落と段落の間に図が入りました。(文字の途中には入らない)

上下


⑥ 背面

「四角形」「狭く」「内部」「上下」とおなじく、いかりマークと図形の位置が固定されており、いかりマークの段落が改行されたらその分下へ移動します。

同じく、いかりマークより下の段が改行されると図は動きませんが。。。

筆者
筆者

図と文字が接触してもシカトされます。

「背面」というだけあって、図が背景となってその上に文字がのります。

背面


⑦ 前面

「背面」と同じ動きをしますが、「前面」は文字のうえに図がのります。(字が隠れます)

前面


どうでしょうか?お好みの設定は見つかったでしょうか?わたしが良く使うのは⑥の「背面」です。

いかりマークの意味と文字列の折り返しの設定を理解するとWordでも図を意図した場所に移動しやすくなります!


おまけ:編集記号を非表示にしておく設定

編集記号が邪魔だと思われるのであれば、非表示にしてください。方法は二つ。


1つめはオプション設定から

ツールバーのファイルオプション でオプションウィンドウを開く

表示常に画面に表示する編集記号 のチェックを全て外します。

wordオプション

左が編集記号あり、右が編集記号なしの違いです。

編集記号ありなし

2つ目はツールバーショートカットキーから

注意

上で説明したオプションウィンドウでチェックを外していない場合は、該当の記号はツールバーやショートカットキーでのON・OFFが適用されず、ずっと表示されたままになります。


ホーム 段落 の中にある矢印が向かい合っている記号のアイコンを押す

wordツールバー

ショートカットキーから

Ctrl + Shift + 8 を押すたびにON・OFFが切り替わる

word記号オンオフ


最後まで見ていただき、ありがとうございました。


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