Excelのテーブル機能でセルが結合できないのは困るんですけどー
本記事は、Excelのテーブル機能を使うとセルが結合できない!という問題を解消しつつ、Excelのテーブル機能のメリットをデメリットを整理する内容になっています。
解決したい問題
Excelにはテーブルという機能があります。表の書式を一気に変更したり、見出しの行・列を目立たせるといった外観編集が簡単にでき、データ集計と分析も容易になります。
例えば下図のように、1行おきに色付けして表を見やすくしたい時にExcelテーブルを使用すると便利です。しかしながら。テーブル化してしまうとセルの結合ができなくなる問題に直面します。(グレーアウトして結合が選択できなくなります)
今回は、上図の『セルの書式設定』内でできる 文字の配置 → 横の位置 → 選択範囲内で中央 を使って解消する方法を説明します。
※最終的には下図のようにできます。
テーブル状態でセルの結合っぽい位置に値がきてますね!ただし、列(横方向)は可能ですが、行(縦方向)はできません。
パターン[1] 元の表で結合を使っている状態からテーブル化
サンプルの表を作ってみました。
種族や同じ値は結合でまとめると下図のようになりますね。ややスッキリしましたが、表に色をつけたり見やすくしたいですよね。
テーブル機能を使います。ツールバーの 挿入 → テーブル
テーブル化したあとが下図の状態です。
この時点で結合が解除されてしまいます。そして再結合しようとしてもグレーアウトして選択できません。
今回はフィルターのある”見出し行”はいらないので、外しておきます。テーブルデザインのチェックを外すだけでON⇔OFFができて便利。
では本題の 選択範囲内で中央 を使っていきます。
下図右側のように、{手動でテーブル全体を選択する} or {1つのセルを選択して Ctrl + Aでテーブル全体を選択}し、セルの書式設定を呼び出します。(Ctrl + 1が便利。右クリックからでもいいです。)
次に文字の配置 → 横の位置 → 選択範囲内で中央 を選択。
すると下図のように、右となりが空白だったセルは結合されたときのような位置に値が動いてくれました。
いいかんじですね!
パターン[2] 元の表で結合を使わない状態からテーブル化
結合前の表をテーブル化すると下図のようになります。
先ほどと同じように、{手動でテーブル全体を選択する} or {1つのセルを選択して Ctrl + Aでテーブル全体を選択}し、セルの書式設定を呼び出します。(Ctrl + 1が便利。右クリックからでもいいです。)
次に文字の配置 → 横の位置 → 選択範囲内で中央 を選択。
今回はとなりのセルが埋まっているので、見た目は変わりません。
ここからは動画で見てもらったほうが分かりやすいですが、隣のセルを空白にすると値の位置が動いてくれます。
ここまでできました。
あとは罫線を変更すればよいです。
見た目の変更はテーブルデザインで一気に変更できます。お好みのものがあるか試してください!
テーブルの範囲は簡単に拡張できます。
Excelテーブル機能のメリット・デメリット
メリット
- データ管理の容易性:テーブルを使用することで、データの追加、削除、並べ替え、フィルタリングなどが容易になります。大量のデータがあった場合、簡単に管理ができます。
- データの自動更新:テーブル内のデータを変更すると、関連する数式やグラフなどの情報が自動的に更新されます。これにより、手作業での更新作業が不要になります。
- 書式設定の維持:テーブル内のデータに書式を設定しても、データを追加したりフィルタリングしたりしても、書式設定が保持されます。これにより、データの見た目を一貫して維持できます。
- データの分析:テーブルを使用すると、データの分析が容易になります。ピボットテーブルやグラフを作成しやすくなり、データから洞察を得やすくなります。
- データの関連性の強調:テーブル内のデータは見出し行や列が固定されるため、データの関連性が強調されます。これにより、データの理解や操作が容易になります。
デメリット
- 大量のデータに対するパフォーマンス:Excelのテーブル機能は、大量のデータに対してパフォーマンスが低下することがあります。特に数万行以上のデータを扱う場合には、処理が遅くなる可能性があります。
- 高度な計算の制限:テーブル内での高度な計算や複雑な数式の使用は制限されています。特に複雑な条件や演算を含む計算を行う場合には、テーブル外で計算する必要があります。
- 柔軟性の制限:テーブルは、一度作成すると柔軟性が低下します。列の追加や削除などの操作が、通常のセル範囲よりも制約されることがあります。
- 共有の制限:Excelのテーブルは、共有する際に一部の機能が制限されることがあります。特に複数のユーザーが同時にテーブルを編集する場合には、競合や同期の問題が発生する可能性があります。
- データの移植性:Excelのテーブルは、他のデータベースやアプリケーションとのデータの移植性が低い場合があります。特に大規模なプロジェクトや企業環境では、より柔軟なデータ管理システムが必要とされることがあります。
これらのメリットとデメリットを考慮して、Excelのテーブル機能の適切な使用方法を検討することが重要ですね。
おまけ
Excelテク集の目次は下の通り
(下のリンクから各項目に直接アクセスできます)
時短や快適さアップのテクニックが多くあります!!
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
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